クレサラ(問題)とは
■クレサラ
クレジット、サラ金の略。保証人不要、信用を担保にして金を貸す金融サービス。
クレサラ問題とは、クレジット、サラ金を利用して返済できなくなった多重債務問題。
サラ金の店頭にやって来る顧客のうち、4〜8%が返済遅れなどのトラブルを起こし、
1%が行方不明になるなど返済しないという。
悪徳業者とその手口
■悪徳業者とその手口
−−−−多重債務者が陥るワナ(二重被害)
安易にお金を借りて、雪ダルマ式に借金が膨らみ、多重債務者になってしまう人は少なくありません。
そんな場合、責は本人の自己責任に帰するところが大きいのです。
しかし、うまく口車に乗せて人を騙し、多重債務者に仕立てる業者も、中にはいます。
さらに、困っている多重債務者の困窮につけこんで、 うまい返済方法と偽って騙し、身ぐるみはぐように金を搾り取る悪徳業者も、少なくありません。
そんな悪徳業者とその手口を、あらかじめ頭に入れておきましょう。
- ヤミ金融
- 「貸金業登録」をしていない業者。上限金利29.2%を超える利息で営業する業者が多く、簡単に借りられても、あっという間に、元金の何倍もの金額になることが多い。
多重債務、破産手続き中の人など、銀行や消費者金融から相手にしてもらえない様な人までも対象に、電話営業、新聞チラシ、ダイレクトメール、電柱貼り紙、スポーツ新聞や雑誌広告などを媒体に、甘いメッセージで勧誘する。
「低金利」「無担保」「保証人不要」は当然のこと、「期間限定特別融資」「フリーローン決定!」「低金利切り替え一本化で負担を軽く」「サラ金苦解決」「借入件数多くても即刻融資」「ヤミ金は違法なので元金だけでOK」など、嘘八百で騙し、法外な高金利を押し付ける高利貸し。貸金業登録をしていないので、返済に関するトラブルが発生した場合、自治体や公共機関では対応できない場合が多い。
甘い言葉に注意しよう!
- 紹介屋
- 低金利で融資するように思わせるおとり広告を信用して来た人を呼び込み、「あなたの信用状態はよくない。うちでは貸せないのでほかを紹介する」と、他のサラ金を紹介し、金を借りさせる。「私が融資させた」と嘘を言い、そこで借りた金額の2〜5割を紹介料としてだまし取る。
- 買取屋
- 融資の条件として、クレジットカードでパソコン、ルイ・ヴィトン、新幹線の切符などの商品を大量に買わせ、定価の3〜4割で買い取る。申し込み者は、クレジット会社への債務が残るが、クレジット会社への詐欺に当たる可能性もあるので、救済を求めにくい。
- 整理屋
- 「あなたの債務を整理・解決します」「間に入る専門家がいる」などのおとり広告で来るか、紹介屋や買取屋から紹介された多重債務者から、高額な「整理手付金」といった名目の手数料を取り、何もしない。悪徳弁護士と組むケースが多い。
- 登録詐称業者
- 架空の貸金業の登録番号を使用したり、他の実在の貸金業者の登録番号を使用したりして、広告などで登録業者を装う無登録業者。
- 090金融
- 勧誘チラシに携帯電話番号と業者名しか書かず、正体を明かさないまま、違法な高金利で小口の融資をする。
- システム金融
- 資金繰りに困った商工業者に対し、即日融資をうたい文句にダイレクトメールやファックスで勧誘、担保に手形や小切手を送らせ融資する。
- 担保の手形や小切手の期日が近づくと、厳しく取り立てを迫る一方、今度は別の業者から融資の案内が届き、借り換えを勧誘する。
- 複数の業者がこの債務者の情報を共有しており、同一者に次々と融資を繰り返す。
- 違法な高金利の借入れが雪だるま式に膨れ上がり、やがては破産に追い込まれる。
- 押し貸し
- 契約もしていないのに勝手に銀行口座に現金を振り込み、法外な高金利の利息を請求する。
- チケット金融
- チケット(高速回数券など)を代金後払いで販売し、指定した金券ショップで換金させる。業者は、一週間後にチケットの販売金額を返済させるが、換金額と返済金額との差額は、法外な高金利となる。
- 家具リース金融
- 債務者の家具一式を買い取る売買契約を結び、売買代金としてお金を渡す。業者がその家財道具一式を債務者にリースするリース契約を結び、家具はそのまま家に置き、リース料として法外な利息を取る。同様な手口に、車リース金融がある。
- 名義貸し
- 「消費者金融会社の調査」などの名目で「お金を借りるだけのアルバイト」と称して消費者金融会社から金を借りさせ、一定のアルバイト料を支払った上で「返済はこちらでやっておく」と発行されたカード(暗証番号も)もろとも金をだまし取る。集まった金とカードで返済と借入を繰り返すため、なかなか発覚せず、長期間だまされていることに気付かない。
- 架空請求
- クレジット会社などから債権を譲り受けたと偽って債務の返済を求めたり、使ってもいないアダルトサイトの使用料を請求したりして、指定の金融機関の口座に金を振り込ませてだまし取る。
■ご注意!!
「アイフル」「オリエント」など実在の大手・中堅業者の名前を騙ってダイレクトメールで勧誘するケースが多発し、こうした業者から注意を促す情報が出されている。有名業者から「貸します」とくるので、安心して借りると、実はとんでもない高利だったりする。
■悪徳業者への対策
- こんな業者に気をつけよう
- 甘い言葉を信じない。「低金利で融資」「他店で断れた方でもOK」「らくらく・簡単」「即日融資」など利用者の心理をついて誘い込んでくる。
- 紹介屋、整理屋は信じない。ちゃんとしたクレサラ問題相談組織は、有料広告なんか出さない。
- 違法業者は、主に電話、チラシ、ダイレクトメールで勧誘する。首都圏の違法な業者が地方の利用者に勧誘するケースが多く、地方でも違法な高金利・厳しい取立ての被害が多発している。
- 貸付金額は、3万円から5万円など小口が主流。すぐに返済できるだろうという利用者の心理をついてくる。しかし、違法な高金利なので、返済請求額は雪だるま式に膨れ上がる。
- 貸付期間は、7日から10日間と短期間が主流。高金利の利息を短期間に返済請求されるので、すぐに行き詰まる。返済のために別の違法業者から借りることを繰り返し、雪だるま式に負債が膨れ上がる。
- 取り立てのために、親兄弟・親類の連絡先を聞く。返済が遅れると脅迫まがいの電話を勤務先や親兄弟・親類などにかけ、精神的に追い詰め、高金利の利息を支払わせる。
- まず登録業者かどうか確認する
- 登録番号を答えない業者は、危ない無登録業者。
- 架空の登録番号を使うなど登録業者を装う無登録業者もいるので、注意が必要。
- 疑わしい場合は、主たる営業所の所在地を管轄する財務局か、都道府県の貸金業担当課に登録を確認する。
- 出資法違反の高金利でないか確認する
- 出資法第5条第2項の上限金利(年29.2%、元本1万円につき1日8円の利息)を超える貸付けは、出資法違反で罰則の対象となる。
- 説明させる
- 借り入れの利息計算・返済方法・返済期間・手数料・遅延損害金などを問い合わせ、具体的にきちんと説明できない業者からは借りない。
- 個人情報は教えない
- うかつに住所、電話番号、銀行の口座番号などの個人情報を簡単に教えない。融資を断っても法外な手数料を取り立てられたり、銀行口座に勝手にお金を振り込まれ違法な高金利の利息を請求する押し貸しをされたりする。
- 相談
- 被害を受けたら、すぐに地元の弁護士会、司法書士会、被害者の会に相談する。
■サイトからキャッシングの申し込み方
(1)自分にあったキャッシングサイトを選び、条件等をよく読む。
(2)決めたら、申し込みフォームに記入して、送信する。
(3)折り返し、本人確認と審査の結果が届き、借りられるかどうか判明する。
この時、電話等で本人確認する場合が多い。
<即日振込だと、この時点で銀行に振り込まれる>
(4)入会書類が後日郵送されるので、必要事項を記入して返送する。
(5)数日で会員カードが届き、限度内ならカードで引き出せる。
※インターネットのほかに、店頭での直接対面、自動契約機(ATM、提携CD)、電話、郵送などで申し込める。いずれも身分証明書などで身元を明らかにし、業者は個人名で勤め先などに電話で顧客の存在を確認。与信で他社などの借り入れを調べ、審査する。
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